出来たヒト

お昼のこと
美観地区の近所で気になっていた食事処に入った
そこは新しい店で、通りがてら何度か見ていたお店だった

入ってみてまず思った
「席がほとんどない」
そして
「雰囲気がちょっと違う」

一人で数少ない座敷に座り
注文を言う
・・・しかし注文は通っていない様子
そこで
よく見るとテーブルに注文票がある

そのお店が他と何が違うかは後述で記すが
食事が出るのを待つ間、自分自身を見つめ直していた
自分は出来た人間ではないー  

(あれーやっぱりねー)
待ち時間の雰囲気に少し耐えかねていたのは
耳に入る音と
お店の人たちが交し合う話し声だった


実はそのお店は障害者が中心で経営する飲食店
健常者もいて、それ以外は何も変わらない

障害者:
自分で理解しているつもりだった
身内にもいるし
小学校の頃には川向いにあったろう学校と交流があったり
理解があるのだと思っていた
しかし悟った
食事が来るまでの間のその雰囲気に絶えかねていた自分は
単なる偽善者-フェイクなのだと

・・・しかーし食事はおいしかったし、サービスも良かったので
また行ってみようか